パイルアッププランナーとは、「自分の価値観や目標を整理し、バランスよく行動を積み重ねていく」ための手帳術です。
この記事では、パイルアッププランナーの基本的な仕組みや考え方を紹介し、さらに実際にデジタルでどのように実践できるのか──その全体の流れやイメージを具体的に解説していきます。
「pile-up-plannerって何?」「デジタルでもできるの?」と感じている方にも、イメージが掴みやすいように、全体像と実践例をお伝えします。まずはパイルアッププランナーの”全体の流れ”を一緒に見ていきましょう。
pile-up-plannerとは

「自分の『価値観』や『役割』を明確にし、生活のバランスを整えながら『なりたい自分』になるための行動を積み重ねていく(パイルアップする)手帳」です。
具体的には、単にスケジュールを管理するだけでなく、以下の手順で人生のバランスを重視しているのが特徴です。
- 価値観の発見: 自分が何を大切にしているかを明確にする。
- 役割の定義: 仕事、家庭、個人など、自分の役割を整理する。
- 計画と実行: それらに基づいて日々の行動を計画し、実行することで、理想の自分へと近づいていきます。
これらによって自分の価値観や持っている役割にに基づいて計画をする事や日々の行動を習慣化していくことを目指します。
基本的な考え方

pile-up-plannerの核となる考え方は、「価値観」や「役割」といった自分の土台を明確にしたうえで、毎日の行動をそこからぶれずに積み重ねていくことです。
1. 価値観の整理
まずは、「自分は何を大切にしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」といった根本的な価値観を言葉にします。これが全ての原点となります。
2. 役割の可視化
次に、自分が担っている役割(例:仕事人・家族・友人・自分自身など)を整理し、それぞれにどんな期待・目標があるかを明確にします。
3. バランスの意識
価値観や役割ごとに必要なこと・やりたいことを書き出し、特定の分野に偏らずバランスよく行動を積み上げていくことを意識します。
4. 具体的な行動計画
「価値観」や「役割」から逆算して、年間→月間→週間→1日の行動へと細分化し、それぞれ具体的なタスクやToDoとして実行に移します。
pile-up-plannerは、スケジュール帳以上の存在です。自己理解・目標設定・日々の振り返りを一体化させることで、理想の自分へ一歩ずつ近づくための仕組みです。
メリット・デメリット

パイルアッププランナーを10年以上使い続けてきた開発者として感じてきた、主なメリットとデメリットを以下に整理します。
なお、当ブログで紹介しているデジタル実践方法は、ここで挙げるデメリットの多くを解消できるよう工夫しています。各記事を参考に、同じステップで取り組むことで課題をクリアしやすくなりますので、ぜひご活用ください。
メリット
- 自己理解が深まる
価値観や役割を明確にするプロセスを通じて、自分自身を客観的に見つめ直すことができます。 - バランスよく目標設定できる
人生の各領域(仕事・家庭・個人など)でバランス良く目標を設定し、行動できるようになります。 - 行動への落とし込みがしやすい
年間→月間→週間→日次と計画をブレイクダウンすることで、日々の行動に繋げやすくなります。 - 振り返り習慣が身につく
定期的に進捗や達成度を振り返るため、自己成長を実感しやすいです。
デメリット
- 最初の設計(価値観や役割整理)に時間がかかる
自己分析をしっかりやる必要があり、慣れるまで負担を感じることがあります。 - 記入や管理が煩雑になりがち
多くの項目を記載管理するため、紙やデジタルの設計次第では面倒・続けづらい場合もあります。 - 型や項目数に縛られすぎると本末転倒
「しっかりやらねば」と思いすぎて、柔軟性を失う場合があります。 - ツールによっては実践しづらい
デジタルだとアプリの選定やカスタマイズが必要、紙だと書き写しや移動の手間が発生する場合も。
デジタル実践することで解消したかったポイントと、その工夫
pile-up-plannerを実践するなかで感じやすいデメリットについて、「どの部分をどう解消できるか」を整理しました。読者の皆さんが取りくみやすくなるよう、以下の点を意識しています。
- 最初の設計(価値観や役割整理)に時間がかかる
これはpile-up-plannerの土台となる大切な工程なので、どうしても一定の時間や労力は必要です。
完全に省略することはできませんが、一緒にハンズオン形式で行えるように、当ブログを作りましたのでマネしながら挑戦してみてください。 - 記入や管理が煩雑になりがち
紙の手帳で管理していた頃は、記入や修正、情報の整理が意外と大きな負担でした。しかし、デジタルツールやAIを活用することで、この煩雑さを大きく軽減できました。実践の場合、過去の数年前の情報なども現在の目的や用途に合わせて使い回せるのがポイントになってきます。この手軽さや便利さはぜひ体験していただきたいポイントです。 - 型や項目数に縛られすぎてしまう
紙だと「フォーマットを何度も作り直す」「柔軟に書き換えるのが大変」といった悩みがありましたが、デジタルならテンプレートの修正やカスタマイズが簡単です。AIも活用できるので、必要以上に形式に縛られる心配がありません。振り返りも自分のペースや内容に合わせて柔軟に行えます。 - ツールによって実践しづらいことがある
すべての人向けのツール・環境とは言い切れませんが、サンプルフォルダを配布したり、具体的な構築例を記事で紹介しています。実際の事例を真似しながら進めれば、環境づくりのハードルは下げられると思います。各記事から、あなたに合った方法を探してみてください。
当ブログで紹介するデジタル実践の全体像

pile-up-plannerをデジタルで実践するための流れや全体像について、分かりやすくご案内します。
具体的な作り方や運用例は「4-1 pile-up-plannerをObsidianで実践する完全ガイド」で詳しく解説していますが、ここでは実際に構築に取りかかる前に、「どんなツールを使い、どのように計画と記録を進めていくのか」という全体のイメージを掴んでいただくことを目的としています。
この記事で全体像を把握した上で、具体的な導入・カスタマイズに進んでいただけると、スムーズにデジタル実践を始められると思います。
全体像

pile-up-plannerをデジタルで実践する流れをまとめます。
- メインツールはObsidian
Obsidianというノートアプリを使って、日々の記録や目標、価値観・役割のリフィルなどを一元管理します。
あらかじめテンプレート(配布フォルダにあり)を活用することで、記録や振り返りがスムーズに始められます。慣れてきたら自分の生活や使いやすさに合わせてテンプレートを自由にカスタマイズ可能です。 - AIアシスタント「Cursor」の活用
今回はCursorというAIツールを活用します。Obsidian内の情報をAIに読み込ませることで、「自分のことをよく理解してくれるAI」を構築するイメージです。
配布フォルダには振り返り用などのプロンプト(AIへの指示文)のテンプレも用意してあります。これらを使うと定期的な振り返りも手軽になります。もちろんプロンプト自体もObsidian上で編集・保存できるので、ご自身のやり方に合わせて調整が可能です。 - 同期・バックアップについて
ObsidianとCursorのデータは基本的に自分のPC内(ローカル環境)に保存されます。スマホなど他端末とデータを同期するには別途工夫が必要です。
コストを抑えつつ安全に同期する方法として、GitHubを使う方法をメインに解説します。他にもSynologyのNASドライブ等の選択肢もありますが、まずは多くの方に取り組みやすいGitHub連携からご紹介します。
このように、「テンプレートとAIを活用したObsidian管理」と「同期・バックアップのひと工夫」により、pile-up-plannerのデジタル実践を負担なく続けられる環境づくりを目指しています。
デジタル運用の中心はObsidian

このデジタル実践の基盤となるのは、「Obsidian」というノートアプリです。世の中にはさまざまなメモアプリやノートアプリがありますが、Obsidianを選ぶ最大の理由は「Markdown形式」で記入できる点です。Markdownで記録した内容は、そのままAIに渡して処理してもらいやすく、データ変換や余計な手間が発生しません。
Obsidianにはテンプレート機能や便利なプラグインが多数用意されています。これにより、自分の好みや使いやすさに合わせて簡単にカスタマイズできます。最初は「いろいろ細かいことを気にせず、とにかくノートをどんどんためる場所」として気軽に使い始められるのが大きな魅力です。
さらに、AIアシスタント(例:Cursor)と組み合わせることで、Obsidianに貯めたデータをさまざまな形で活用できるようになります。プラグインは必要最低限にとどめ、まずはノートを貯めていくことを重視しましょう。こうすることで、あとから振り返ったりAI処理したり…といった応用がとてもスムーズになります。
カギとなるのは「Cursor」

今回ご紹介する運用の中心となるのが、AIアシスタントツール「Cursor(カーソル)」です。
Cursorはプログラマー向けの高機能テキストエディターですが、Obsidianで管理しているノートやフォルダ全体を「丸ごとAIに読ませて活用できる」という特徴があります。このため、Obsidianに貯めた様々な記録や情報を無駄なく活かすことができる点が大きな強みです。
エディターの操作に慣れていない方もご安心ください。インストール方法や基本的な使い方は当ブログでも詳しく解説しますので、初心者の方も気軽に取り組めます。
なお、Cursorは無料プランでも利用可能ですが、より高度なAI機能を使いたい場合は「Proプラン(月額約20ドル/2026年時点)」の利用が必要です。Proプランでは複数の先進的なAIが使えるほか、より大容量のデータを扱えるなどのメリットがあります。最初の2週間はProプランの無料体験も用意されていますので、「どこまで便利か」を実際に試してみることができます。
無理に課金しなくても、当ブログで紹介するような基本的な活用であれば無料プランでも十分です。本記事で紹介する範囲は無料プランで使える機能が中心ですので、まずは気軽に使ってみてください。もし本格的に長期運用したい、もっと便利に使い込みたいという場合は、Proプランの検討をおすすめします。どちらのプランも自分の状況に合わせて選べるのがCursorの良いところです。
同期・バックアップの方法について
ObsidianやCursorは基本的にパソコンでの利用が前提になっています。そのため、「スマホでもノートの内容を見たい・編集したい」と思った場合は、いくつかの同期方法を検討する必要があります。
私の場合はGitHubでバックアップを取りつつ、自宅のSynology NASでもデータを同期しています。また、Googleドライブなどのクラウドストレージを使う方法もあります。どの方法も一長一短がありますので、「自分の使い方や環境に合ったもの」を選んでいただくのが大切です。
各種同期方法については今後別の記事で詳しくまとめますが、まずは多くの方が無料で始めやすい「GitHub連携」を中心に解説していきます。「難しそう…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、記事内でボタン操作も含めて分かりやすく説明しますので、安心してチャレンジしてみてください。
今回のまとめ

デジタル実践のポイント
Obsidianを中心にPileup Plannerの記録を残すことで、自分の行動や目的、価値観などをすべて理解したAIを作ることができるようになります。そのAIに振り返りなどをサポートしてもらいながら、自分の目指す場所へ日々の行動を積み重ねていくことができるようになるというのがデジタル実践の最大のポイントです。
- Obsidianを中心に記録・目標・振り返りを一元管理!
Markdown形式での柔軟なノート運用により、日々の思考や行動記録が手軽に積み上げられます。 - テンプレート活用で「続けやすい」仕組みを構築!
あらかじめ用意されたテンプレートでスムーズに記録や振り返りを開始し、自分自身でカスタマイズ可能。運用ハードルを大幅に下げられます。 - AIアシスタント(Cursor)の導入で、ふり返りやアイデア出しがグッとラクに!
ノート資産をAIが解析・サポートしてくれるため、自分だけでは思いつかない視点や気付きを得やすくなります。 - 同期&バックアップも工夫して、安心・便利な運用環境に!
GitHubやNASクラウド連携など、自分に合った方法でマルチデバイス活用・安全なデータ保管にも配慮しましょう。
「pile-up-planner」の思想をデジタルで具現化することで、思考や行動の積み重ねが“見える化”され、計画→実践→ふり返りが自然と回るようになります。
無理に最初から完璧を目指さず、自分に合ったスタイル・必要な機能を少しずつ取り入れながら運用してみてください!