この記事でわかること

「メモは取ったけれど、復習する時間が取れない」「覚えたつもりが本番で思い出せない」といった経験はありませんか? この記事では、Obsidianに貯めた学習メモをAnkiの暗記カードにし、反復復習で定着させる流れの全体像と、その窓口になるObsidian-to-Ankiプラグインの役割・基本的な考え方を紹介します。2-1・2-2で集めたメモを「忘れにくくする」ところまでつなげたい方に向けた内容です。
メモを「カード」にすると、復習が自動で回り出す

学習メモをObsidianに集めていると、「あのメモ、あとで復習しよう」と思ったまま、結局見返せていないということはありませんか? 私も同じで、メモは増える一方で、復習の仕組みがなくて定着しにくいと感じていました。そこで、Ankiという暗記用アプリとObsidian-to-Ankiというプラグインを使って、メモを「カード」にし、分散復習(スペースド・リピティション)で繰り返し出題されるようにしたところ、「いつ何を復習するか」が自動で決まり、定着しやすくなりました。
結論から言うと、Obsidianでメモを取る → そのメモをAnki用のカードに変換する → Ankiで復習するという流れにすると、自分の弱点や間違えやすいポイントにフォーカスした復習がしやすくなります。さらに、Cursor(2-5で紹介)でカード案を一気に作れるようにすると、手作業の負担を減らしつつ、自分用のカードを増やしていけます。
この記事では、なぜObsidianとAnkiを組み合わせるか・全体の流れ(メモ→カード化→復習)・Obsidian-to-Ankiプラグインの役割・注意点・ハマりポイントをまとめます。「集めたメモを定着につなげたい」と思っている方なら、そのまま試してみていただける内容です。pile-up-plannerで学習時間のバランスを考えている方にとっては、「知性」の時間のなかで「復習」をどう組み込むかの材料にもなります。
最初から完璧なカードを大量に作らなくて大丈夫です。「手動で数枚だけカード化して、Ankiの使い方に慣れる」ところから始めて、形が固まってから2-5のCursor連携で増やしていく形で十分です。
なぜObsidianとAnkiを組み合わせると、弱点にフォーカスした復習ができるか

普段の学習メモをObsidianで保管しているなら、そのメモをそのまま暗記カードの材料にできるのが大きな理由です。
- 自分の弱点・間違えやすい点がそのままカードになる
2-1で紹介した「間違えた問題のメモ」や「深掘りメモ」を材料にすると、自分がつまずいた部分や見落としがちな論点を問うカードを作れます。市販のデッキではなく、自分専用の復習デッキができます。 - Cursorなどで一気にカード案を作れる
Obsidianの保管庫をAIに読み込ませ、「このメモから暗記用の一問一答カードを出して」と依頼すると、弱点分析を反映したカード案をまとめて出力してもらえます(詳細は2-5)。手作業で何十枚も作る負担を減らせます。 - ObsidianとAnkiを「つなぐ窓口」がObsidian-to-Anki
カードの内容をObsidianのノートに書いておき、Obsidian-to-Ankiプラグインで読み込むと、一括してAnkiに取り込めます。Obsidianの保管庫を「カードの置き場」として使えるので、ほぼ手をかけずにカードを増やせるのが魅力です。
つまり、「メモを取る場所」と「復習する場所」をObsidianとAnkiで分け、そのあいだをObsidian-to-Ankiがつなぐイメージです。
全体の流れ:メモを貯める → カード化 → Ankiで分散復習

流れを一言で言うと:学習しながらメモをObsidianに貯める → 一定数たまったらカード化(手動でも、Cursorで案を出してもよい)→ Obsidian-to-AnkiでAnkiに取り込む → Ankiで分散復習して定着させる、です。
① メモを取る(2-1・2-2の土台)
学習をしながら、その都度学習内容のメモをObsidianに取ります。私の場合は、問題集で間違えた部分だけをメモに残し、「どこでつまずいたか」が後から分析できるようにしていました。2-1の「間違えた問題集」フォルダや、2-2のテンプレートで書いた「要点・疑問・重要語句」が、そのままカードの種になります。
② カード化(手動 or Cursor)
メモが一定数たまったら、暗記用のカードにします。
- 手動 … メモを見ながら、問題・答えのペアをObsidianのノートに書く。Obsidian-to-Ankiの形式(後述)に沿って書けば、プラグインが読み込んでAnkiに送ってくれます。
- Cursor(2-5) … 保管庫を読み込ませて「一問一答形式でObsidian-to-Anki用のカードを出力して」と依頼し、出てきた案をノートに貼り付けてからObsidian-to-Ankiで取り込む。カードの「中身を考える・書く」部分をAIに手伝ってもらう形です。
まずは手動で数枚作って形式に慣れるところから始め、慣れたら2-5のやり方で増やしていくのがおすすめです。
③ Ankiで復習(分散復習)
Ankiに取り込まれたカードは、フラッシュカード(表:問題、裏:答え)として出題されます。Ankiは分散復習(Spaced Repetition, SR)に対応しており、「忘れそうになるタイミング」で再出題するように調整されるため、少ない復習回数で長く記憶に残しやすくなります。
※ 用語の補足
- フラッシュカード … 表に問題、裏に答えが書かれたカード。めくって答えを確認する形式。
- 分散復習(SR) … 間隔を空けて復習するやり方。覚えた直後より、少し忘れかけたころに再度触れたほうが定着しやすい、という考え方に基づきます。
ObsidianとAnkiをつなぐ「窓口」、Obsidian-to-Ankiの役割

Obsidian-to-Ankiは、Obsidianの保管庫(Vault)内のノートを読み込み、そこに書かれたカード形式のブロックを検出して、Ankiに一括で送るプラグインです。役割を一言で言うと、ObsidianとAnkiをつなぐ窓口です。
- Obsidian側 … カードの「中身」を、決まった形式(コードブロックや特定の記法)でノートに書いておく。Cursorでカード案を出力するときも、この形式に合わせてもらうと、そのままプラグインが読み込めます。
- プラグイン … 保管庫をスキャンし、カード形式のブロックを探してAnki用のノートに変換し、Ankiに同期する。
- Anki側 … 受け取ったノートをフラッシュカードなど、設定したノートタイプで表示し、復習できるようにする。
保管庫内に「Anki用のカードを書いたノート」や「Cursorが出力したカード案を貼ったノート」を置いておき、プラグインの「Scan Vault」や「Sync」を実行すると、ほぼ手をかけずにAnkiにカードが増えていきます。設定(ノートタイプ、フィールド名、デッキ名など)はAnkiの環境に合わせる必要がありますが、一度合わせておけば、あとはObsidianに書くだけでカードが増やせます。
※ プラグインのインストール方法・Anki側の設定・具体的な記法は、公式ドキュメントやコミュニティの情報を参照してください。この記事では「流れと役割」を押さえ、詳細は2-5や設定ガイドに譲ります。
注意点・ハマりポイント:設定のズレと、最初は少量で試す

実際に使ってみると、次のようなところでつまずくことがあります。
- Ankiのノートタイプ・フィールド名と合わない
Obsidian-to-Ankiは、Anki側で設定したノートタイプ(例:基本カード)とフィールド名(表・裏など)に合わせて書き出す必要があります。「このフィールドがありません」といったエラーが出たら、Ankiのノートタイプやプラグインの設定を確認し、Obsidianに書く形式(コードブロック内のラベルなど)を合わせてください。エラーメッセージをそのままCursorに貼って「原因と対処法を教えて」と聞くと、設定の見直しに役立つことがあります(2-5でも触れています)。 - 形式を間違えると取り込まれない
カードとして認識されるには、プラグインが指定する記法やコードブロックに沿って書く必要があります。Cursorに「Obsidian-to-Anki用の形式で出力して」と明示すると、形式が揃いやすくなります。 - 最初は少量で試す
いきなり大量のカードを流し込むと、形式の不備でエラーが多くなりがちです。数枚だけ手動で書いて取り込んでみる→ 動くことを確認してから、Cursorで大量に出力する、という順番がおすすめです。
「完璧に設定してから始めよう」とせず、少ないカードで試して、エラーが出たら設定を見直すを繰り返すと、だんだん形が整います。
次のステップ:2-1・2-2で集めて、2-4で定着、2-5でカードを増やす

- 2-1 Obsidianで集める学習メモの記録
「どこに・何を」メモを集めるかのフォルダ構成。ここで集めたメモが、そのままカードの材料になります。 - 2-2 Obsidian学習メモのテンプレート
メモの項目の揃え方。「重要語句」「次にやること」などが、カードのネタになります。 - 2-5 Cursorで作るAnkiカード
カードの中身を誰がどう作るか=Cursorでカード案を一気に出力し、Obsidian-to-Ankiで取り込む流れの詳細です。この記事(2-4)で全体の流れとプラグインの役割を押さえたうえで、2-5のやり方でカード案を増やすとスムーズです。
まずは2-4で「メモ→カード化→復習」の流れとObsidian-to-Ankiの位置づけを押さえ、手動で数枚取り込んでみてから、2-5でCursor連携を足していく形がおすすめです。
pile-up-plannerの「知性」の時間で、メモと復習の両方を回す

pile-up-plannerでは、週・月の計画のなかで「知性」(学習・スキルアップ・読書)の時間を意識します。Obsidianでメモを取り、Ankiで復習する流れは、その知性の時間のなかで「インプット(メモ)と定着(復習)の両方」を回す仕組みになります。
- メモを取る時間 … 学習・読書のなかで、Obsidianに記録する。
- 復習の時間 … Ankiの通知やデイリーのなかで、短い時間でカードを回す。
「学習時間」を「メモだけ」や「復習だけ」に偏らせず、記録と定着の両方をセットで回すことで、pile-up-plannerで設定した学習目標に、より確実に近づきやすくなります。
まとめ:メモ→カード化→分散復習で、弱点が定着する

- Obsidianでメモを取る → カード化 → Ankiで復習という流れにすると、自分の弱点にフォーカスした定着がしやすくなります。ObsidianとAnkiをつなぐ窓口がObsidian-to-Ankiプラグインです。
- カード化は手動でも、Cursor(2-5)で案を出してもらうでも可能。まずは手動で数枚取り込んで形式に慣れ、慣れたら2-5のやり方でカードを増やしていく形がおすすめです。
- 分散復習(SR)で、忘れそうなタイミングで再出題されるため、少ない復習で長く記憶に残しやすくなります。
- ハマりポイントはAnkiのノートタイプ・フィールドとの不一致や記法のズレ。エラーが出たら設定を見直し、少量で試してから増やすと安心です。
- pile-up-plannerの「知性」の時間のなかで、メモ(インプット)と復習(定着)の両方を回す材料として使ってみてください。
不足している情報や、プラグインのインストール手順・スクリーンショットを追加したい場合は、追記していく形で整えても大丈夫です。