2-1Obsidianで集める学習メモの記録

2-1Obsidianで集める学習メモの記録

この記事でわかること

学習のときに取ったメモを、Obsidianで「一箇所に集める」やり方を、行政書士試験の勉強を例にまとめます。間違えた問題の記録・弱点の分析・理解を深めるメモ・参考資料の蓄積まで、フォルダとリンクの考え方とあわせて紹介します。


学習メモを一箇所に集めると、何が変わる?

メモがノートとアプリに散らばって、あとで「あれ、どこに書いたっけ?」となった経験はありませんか? 私も同じで、学習メモを一箇所に集めたくなったのが、Obsidianでまとめるやり方を始めたきっかけです。

結論から言うと、学習メモをObsidianに集めておくと、「何が分かっていないか」を把握しやすく、あとから分析や深掘りもしやすいと感じています。

私は行政書士の学習をしながら、一問一答で間違えた部分をそのままObsidianに貼り付け、さらに「どこが弱点か」「どの部分を深掘りすべきか」をメモで整理してきました。この記事では、メモを取る場面・目的・Obsidianに集めるメリットを簡潔にまとめます。学習記録を一箇所にまとめたいと思っている方なら、そのまま試してみていただける考え方だと思います。

なお、例は行政書士で書いていますが、資格試験・語学・プログラミングなど、「間違えを記録して弱点を潰していきたい」学習なら、同じ考え方で使えます。


学習メモは2種類に分けると、弱点がはっきりする

私の場合、学習メモは大きく2種類に分けています。

① 間違えを記録して弱点を「見える化」するメモ

一問一答の問題集を解くとき、間違えた問題と正答をそのままコピーしてObsidianに貼り付け、間違えたものリストのような表にしています。これが1つ目のメモです。

  • 問題文と回答を記録する
  • 自分が間違えた内容を一覧で残す
  • そのリストをもとに、「どの分野の理解が足りないか」「どのタイプの問題を間違えやすいか」を分析して、別メモに書き出す

こうして「記録」と「分析」の両方をやることで、弱点がはっきりしてきます。

② 苦手分野を深掘りして、理解を定着させるメモ

分析の結果、「この部分がイメージできていないから答えられない」と分かったら、そのテーマ専用のメモを作ります。

例として、行政書士試験の行政事件訴訟法(行政の行為を争うための訴訟の種類や手続きを定めた法律)で、訴訟の種類ごとのイメージがつかめていなかったとします。その場合、

  • どんな場面でその訴訟が起こるのか
  • どのような流れで進むのか

を調べて、「行政事件訴訟法の整理」「〇〇訴訟のイメージ」のようなノートにまとめます。つまり、

  • 自分が理解していない部分を見つけるためのメモ(間違えの記録・分析)
  • 理解できていない部分を調べて深めるためのメモ(深掘り用ノート)

の2種類に分けて使っている、というイメージです。


学習メモを迷わず集められる、フォルダ構成の考え方

「集める」ために、私は次のようなフォルダの役割を決めています。最初からきれいにしなくても大丈夫です。私も「とりあえず間違えた問題用のフォルダを1つ」から始めました。

細かいフォルダー構成ではなくて、その役割についてお話しすることで全体像を把握してもらいたいと思います。

① 間違えた問題を貯めるフォルダで「自分の状態」を把握する

プロジェクトごとに、「間違えた問題」用のフォルダを1つ作ります。例えば行政書士用なら、その中に「間違えた問題集」のようなフォルダを用意し、そこに間違えた問題のメモを貯めていきます。

目的は、自分が何を分かっていなかったかをあとから把握するためです。将来的にAIなどで分析するときも、このフォルダに集まっていると扱いやすくなります。

② 弱点・カテゴリ別フォルダで、深掘りメモを整理する

分析の結果、「この分野が弱点だ」と分かったら、そのテーマを1つのカテゴリとしてフォルダを作ります。

例:行政書士の行政事件訴訟法が苦手だと分かった
→ 「行政事件訴訟法」フォルダを作り、その中に「ここが自分の弱点」「こういう流れで理解した」といったメモをまとめます。間違えた問題から抽出した「弱点」を、カテゴリ別のフォルダに整理する形です。

③ 参考資料フォルダとリンクで「いつでも参照」できるようにする

ネットで検索して「この説明が分かりやすい」と思った記事やページは、資料用のフォルダに集めています。

Chromeの拡張機能(ObsidianにWebページを保存できるもの)を使うと、サイトの内容をMarkdownなどでObsidianに取り込めます。そうして蓄積した参考資料を、Obsidianのリンク機能[[ノート名]])で、弱点メモや深掘りメモとつなげます。「この資料のここがよく解説してくれている」というノートにリンクを貼っておけば、すぐ参照できる状態になります。

「記録→分析→深掘り→資料」がつながる、ノート構成のイメージ

実際のノートの中身は匿名化していますが、構成のイメージだけお伝えします。

流れを一言で言うと:間違えを記録 → どこが弱いか分析 → その分野用のノートで深掘り → 参考資料とリンクでつなぐ、です。

  • フォルダ例
  • プロジェクト名/間違えた問題集/ … 間違えた問題のメモ
  • プロジェクト名/行政事件訴訟法/ … 弱点・深掘り用メモ
  • プロジェクト名/資料/ … 保存したWeb記事など
  • ノート同士のつながり
  • 間違えた問題のメモに「この部分が理解不足」と分析結果を書く
  • 分析結果から「行政事件訴訟法が弱点」と分かったら、[[行政事件訴訟法の整理]] のような深掘りノートへリンク
  • 深掘りノートから「この説明が役立った」参考資料ノートへ [[〇〇の解説記事]] でリンク

このように、「記録 → 分析 → 深掘り → 資料」がフォルダとリンクでつながる形にしています。

※ 具体的なテンプレートや見出しの切り方については、2-2「Obsidian学習メモのテンプレート」で紹介予定です。


次のステップ:テンプレートとAnki連携で、学習の流れを完成させる

この記事は「集める」ところまでです。その先は次の記事と組み合わせて使う想定です。

  • 2-2 Obsidian学習メモのテンプレート
    集めたメモをどんな見出し・項目で書くかのテンプレートを紹介します。この記事(2-1)で「どこに・何を集めるか」が決まったら、2-2のテンプレートで「どんな項目で書くか」を揃えると、迷わずメモが書けるようになります。
  • 2-4 Obsidian-to-Ankiで定着させる学習法
    集めたメモや深掘りした内容を、Ankiで復習用カードにしていく流れを扱います。Obsidianで「集める・深める」→ Ankiで「反復して定着」というつながりになります。

まずはこの記事で「どこに・何を集めるか」を決めて、そのうえでテンプレート(2-2)やAnki連携(2-4)を足していく形がおすすめです。


まとめ:学習メモを集めるだけで、弱点が明確になる

  • 学習メモは「間違えの記録・分析」「理解を深めるメモ」の2種類に分けて取ると、弱点が明確になります。
  • Obsidianではフォルダの役割(間違えた問題用・弱点・深掘り用・資料用)を決め、リンクでノート同士をつなげると、あとから参照しやすくなります。
  • 集めたメモの書き方は2-2のテンプレート、定着には2-4のAnki連携を組み合わせると、学習の流れが一通り作れます。

まずは「集める」ところだけ真似してみて、形が固まってから整理しても遅くありません。不足している情報や、実際のノート例(スクリーンショットなど)を追加したい場合は、追記していく形で整えても大丈夫です。